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保険の経営層577人を含む、企業経営層およびIT担当幹部に実施した最新グローバル調査に基づいた5つのトレンド
毎年Accenture Technology VisionチームはAccenture Researchと連携し、今後3-5年で保険業界に最もインパクトを与える最新テクノロジーのトレンドを特定しています。広範な有識者の意見に加え、数千人に及ぶ企業経営層およびIT担当幹部から得られたグローバルの調査結果に基づくもので、テクノロジーが将来もたらす影響について理解することを目的としています。今年は、577人の保険経営層が対象に含まれました。
単にコアビジネスをデジタライズするに留まらず、さらなる展開を求めている保険会社にとっては、これらのトレンドを理解することが機会選定の重要な足掛かりとなるでしょう。
1.“DARQ”の力
分散型台帳技術(Distributed Ledgers Technology)、人工知能 (AI)、拡張現実 (Extended Reality)、量子コンピューティング(Quantum Computing) – 次世代の新テクノロジーとして変革に拍車をかけるのがDARQです。企業はこれらが統合された高い信頼性と知性の新たな業務メカニズムに資金を投入しながら、業界全体やグローバルにおける自社の役割を再考することになります。
2.「私」を理解せよ
テクノロジーを駆使した顧客接点から、すべての顧客の個性が理解できるようになります。企業はその個性に基づいて、個別のデジタルプレイスや個別の方法で、あるいは個別のプラットフォーム上で顧客に接することが要求されます。(例えば買い物客として、従業員として、あるいは保険契約者として)。これが次世代の消費者を理解するだけでなく、個別化された顧客体験に基づく関係性を築くための重要な鍵です。
3.「ヒューマン+」としての労働者
労働力は「ヒューマン+」に向かっています。すなわち労働者は自身のスキルや知識に加え、テクノロジー主導の新たな能力を身につけるようになります。企業は、ポストデジタル時代の新たな働き方を支援するテクノロジー戦略を実現する必要に迫られています。
4.自身を守るために、全体を守る
エコシステムを基盤としたビジネスの連携は、保険会社のリスクエクスポージャーを増大させます。エコシステム全体を通じて最高の商品・サービスや顧客体験を提供してきた先進企業は、本格的なセキュリティ対応が必要なタイミングが到来したと認識しています。
5.マイマーケット
きめ細かくカスタマイズされたオンデマンドの瞬間的な顧客体験が、テクノロジーによって実現されています。企業はこうしたマーケットを見出して獲得するために自社組織を再定義し、即時にリスクの査定を行ったり、商品を提供したりすることが必要になるでしょう。
これらのトレンドは、保険業界全体の期待を集め、能力を向上させる一方、リスクも高めています。しかし積極的に採用する企業にとっては、進むべき道筋を明確に照らし出すものとなるはずです。
次回のブログでは、DARQテクノロジーがどのようなものであり、保険会社にどのように影響を及ぼすのか、詳しくご紹介します。
詳しくは、日本語版テクノロジービジョン2019(業界横断)、英語版(保険業界特化)をご覧ください。
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